包丁 food chopper 2005 6 4

 これは、私の勘違いかもしれません。
しかし、たとえ勘違いでも、書くことは、個人の自由ですから、あえて書きます。
 金利の引き下げは、景気を刺激するのが、本来の目的だと思います。
しかし、それが、景気ではなく、投機を刺激してしまったら、
本来の目的から外れてしまいます。
 たとえば、原油相場の投機的な高騰があったり、商品市場の高騰がある時です。
こうした投機を抑えるには、金利の引き上げが必要でしょう。
 しかし、包丁(金利)も上手に使う必要があると思います。
中国には、このような格言があります。
「鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん」(論語 陽貨)
鶏をさばくのに、どうして牛切り用の大きな包丁が必要なのか。
 もちろん、相手が牛ならば、牛刀を使う必要があります。
確かに、一時期、そう見えた時があります。
しかし、今は、鶏になっているようにも思えます。

気が早い short-tempered 2005 5 4
 「相場というものは、現実の世界に比べて、半年ぐらい先取りして動く」。
そういうことを聞いたことがあります。
おそらく、市場参加者は、気が早いかもしれません。
 2003年4月15日の「二つのリスク」で、
「石油価格の高騰があるかもしれない。」と書きましたが、
それを、まだ「あり得ないと思いますが」と否定しました。
 なぜならば、原油のリスクが顕在化するのは、
5年後(2008年)ぐらいを想定していたからです。
 しかし、結果は、2004年の後半から、原油価格の高騰が始まりました。
みんな、気が早いですね。

二つのリスク two risk 2003 4 15
 世界には、経済問題の他に、二つのリスクがあります。
一つは石油のリスクです。
 これは、今回のイラク戦争で、誰でも感じた不安でしょう。
世界各国が、石油の備蓄について、あわてる様子は、あまり報道されなかったでしょう。
 まだまだ、中東が安定するとは考えられないので、
「石油の備蓄」と「石油輸入の多元化」を図る必要があります。
 もう一つは食糧の問題があります。
日本にいると、ピンとこないかもしれませんが、
世界各国を見渡せば、食糧の確保が重大な問題になっている国もあります。
 日本は、円が強いから、世界各地から、食糧をかき集められるのであって、
円が弱くなると、食糧集めに苦労することになるでしょう。
 さて、たとえ話をするとして、日本から遠い国では実感がわかないでしょうから、
日本から近い中国で考えてみましょう。
 もし中国の人たちが、欧米人並みの生活をしようとすると、どうなるか。
たとえば、人口13億人のうち、3億人が欧米人並みの贅沢な生活をしようとすると、
それでも、膨大な量の石油が必要となるでしょう。
新たに油田を掘るか、石油をかなり輸入することになると思います。
 これは、今までの石油価格決定システムに不安の要素ができることを意味しています。
あり得ないと思いますが、石油価格の高騰があるかもしれない。
 次に食糧の問題については、中国が食糧の輸入大国になると、どうなるか。
これも、食糧の価格決定システムに不安の要素ができることを意味しています。
あり得ないと思いますが、食糧価格の高騰があるかもしれない。









































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